子供を虐待して傷つけた親御さんへ
お子さんはあなたがやったことをすべて覚えています。
良いことも、悪いことも、すべて身体(いのち)で記憶しています。
何十年経っても、それは変わらないと思ってください。
特に、虐待した自覚がない親は、お子さんから嫌われて当然です。
お子さんが思うようにならないからといって、文句を言ったり悪態をつくのは、それこそコドモ。
親が精神的に成長しないから、お子さんに嫌われるのだと自覚してください。
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あなたが壊した親子関係を修復したいのなら、ケジメをつけて謝罪することをお勧めします。
特に「良い子」を演じるお子さんは、親に怒りをぶつけないかもしれませんが、親に怒りを見せないからといって、子供から恨まれていないと都合よく解釈しないこと。
もしも「自分は子供に手をあげていないからエライ」などという勘違いがあれば、即刻正してください。
態度や言葉の暴力でも、子供は深く傷ついて心から血を流しています。
表面上は何もない素振りをしていても、過去の未解決の感情(恨み・怒り)はそう簡単には解消されません。
感情はエネルギーとして体中に残っています。
あなたがお子さんに怒りをぶつけたのも、あなたが溜め込んだ「怒り」が解消されていなかったことが原因ですよね?
怒りや恨みといった未解決の感情が、そう簡単に消えてなくならないことは、あなたが一番知っているはずです。
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お子さんに謝ったからといって、すぐに許してもらえると「期待」してはいけません。
それはあなたのエゴです。
虐待されたほうは、いつまでも忘れません。
お子さんが許したくなった時に許されるので、それまでは仲良くなろうとしないこと。
自己の未熟さをわきまえて、行動すること。
ちなみに「謝らなくても分かってくれる」という考えはエゴであり、子供への甘えです。
その「甘えた心」が虐待を招く原因。
謝罪もせずに”良い親”を演じるのは思い上がりと自覚しましょう。
「わかってほしい」
「許してほしい」
という子供への期待・要求がエゴ。子供に与えない親は、子供に要求していることに無自覚です。
「何度も謝ったのに許してくれない」と卑屈になるのもエゴ。
本物の「愛」は人に求めず、期待もしません。惜しみなく与えるだけです。
謝罪する動機に「自己保身」がある場合、何度謝罪しても関係は改善しないでしょう。
相手からの「許しを期待」して謝罪するのなら、それは謝罪になりません。
そういった下心は、お子さんに見透かされます。
たとえ許してもらえても、一生かけて罪を償うくらいの心構えで、お子さんと接することです。
許してほしい=自分がラクになりたいというエゴがあると、お子さんの怒りも治まらないでしょう。
子供をラクにするための謝罪でなければ意味はありません。
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傷ついた子供は親を信用するために何度も試します。
本当は子供も親を信用したいのです。
でも、何十年も裏切られ続けてきました。
だから、本当に信用していいのか試します。
親にとっても試練ですが、揺るぎない愛から行動すればお子さんにも伝わります。
少しでも自己弁護や自己正当化していると、お子さんには伝わりません。
混じりっ気なし、純度100%の愛情を見せないと、お子さんは納得できないでしょう。
ただし、それはお子さんのワガママを満たすという意味ではありませんので、誤解しないでくださいね。
「安心して帰る場所がある」ことを態度で示すということです。
子供にとって親は「安全基地」ですから。
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人を愛するとは自分から与えること。
愛するから愛されるのです。
常に家族への感謝を忘れないようにしましょう。
親が好き勝手やって、子供に甘えを満たしてもらうのは「逆転親子」です。
家族に感謝できず、子供の甘えを親が満たせないのなら、あなた自身が未熟な子供ということ。
はじめから子供を作らず、孤独に生きてください。
親になる責任から逃げる人は、親になる資格などありません。
産んだだけ、育てただけではまだ足りず、子育てに「純粋な愛」を込めた親だけが、その反映として子供から愛を返されます。
この世はすべて自分の内面を映し出す鏡です。
お子さんに不満を抱く前に、ご自分の行いを反省しましょう。
子供は親が育てたようにしか育ちません。
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繰り返してはいけません。今からでも自立(エゴの克服)は間に合います。
自立して自分を愛することを学びましょう。あなたの孤独と不安が家族問題の原因です。
※※ご参考までに※※
今すぐできる家族関係修復方法として、感謝時間を作ることをご提案します。毎日、家族一人一人に向けて日記やスマホに感謝の気持ちを書き出しましょう。
もちろん一番良いのは、日ごろから感謝の気持ちを言葉で伝えることです!これまで意識してこなかったことに意識を向ける作業は、心の成長と整理に役立ちます。
「家族」への感謝が「自己分析」と「自己理解」、ひいては「自己成長」につながります。こんなにも成長させてくれる家族に、さらに感謝できますね。